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緑内障、まず薬で眼圧調整

「緑内障は生涯つき合う病気だけに、長い目で経過を見続けることが重要」と話す山本哲也さん。 「緑内障の進行を止めるには手術しかない」

 長野県のA子さん(54)は2003年1月、眼科医から言われた時、「来るものが来た」と覚悟を決めた。自覚症状があったわけではないが、緑内障とは30歳代の半ばからの付き合いだった。

 緑内障は、その人にとって過剰な眼圧で眼球内部の視神経が傷つき視野が狭くなる病気だ。しかし、かなり進まないと症状に気付かない。自覚した時には治療が間に合わず失明に至ることもあり、中途失明の主要な原因になっている。

 患者は400万人と言われるが、自覚症状が乏しいだけに受診率は1割台と低い。異常を検査で早く見つけて、目薬で眼圧を下げるのが有効な治療法だ。

 A子さんは18年前、疲れ目がきっかけで受けた検査で緑内障とわかった。眼圧は正常範囲内だったが、左目にごく軽い視野狭窄(きょうさく)があり、眼底検査で視神経の圧迫が見つかった。

 定期検査だけで数年が過ぎたが、眼圧が正常範囲でも視神経の変形が進む正常眼圧緑内障だった。10年ほど前からは3種類の目薬でさらに眼圧を下げる治療を始めていた。

 ところが目薬では進行が止まらなくなり、4年前、目の中を循環する房水(ぼうすい)の通りを良くして眼圧を下げるレーザー治療を受けた。しかしA子さんには、あまり効果はなかった。

 その後、「病状は楽観できない」と手術を勧められ、岐阜大眼科教授の山本哲也さんを紹介された。目薬やレーザー治療で眼圧が十分に下がらない場合、手術が検討される。対象になるのは、一般に緑内障患者の1割未満と言われる。

 手術では房水の流れを良くするため、眼球の一部を切開して新たな排水路を作る。手術時間は30分ほどだが、眼圧の調整のため、2週間程度の入院が必要になる。手術を受けた患者の8割は緑内障の進行が止まる。ただ手術に伴い、涙目になったり、見え方がゆがんだりするなどの合併症が起こることがある。

 A子さんは、先月には右目の手術も受けた。

 「これからも定期検査で目を守ります」

 山本さんは「早く異常を見つけ、薬で眼圧を下げるのが基本。手術はしないに越したことはない」と話している。

 緑内障手術は、前後の眼圧管理が難しく、得意とする施設は限られる。目薬で進行が止まらないようなら、手術経験が豊富な医師の意見も聞いて、治療法を選択したい。

 緑内障の検査 眼圧は10~21が正常値。これ以上なら緑内障が疑われるが、患者の半数は正常範囲内だ。眼底検査で視神経の束が集まった神経乳頭と言われる部分の傷害度合いを見れば、診断がつく。その上で、視野狭窄の程度を調べる。

(2005年6月11日  読売新聞)

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 レーシックの術後

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